番組表

放送内容

#106

だるま職人 中田千尋

眉は鶴、髭は亀。日本の吉祥をお顔に表現する群馬県の伝統工芸品「高崎だるま」。
別名「福だるま」とも「縁起だるま」とも呼ばれ、選挙で見かけるだるまもほとんどが高崎だるまだ。
黄綬褒章を受章しただるま職人・中田純一を父に持ち、年間8万個の高崎だるまを生産する大門屋の5代目社長・中田千尋は、若者の関心を引き、多くの人にだるまを手に取ってもらうべく挑戦を始めている。
コロナ禍で販売不振にあえぐ中、トレンドを取り入れて、アマビエだるまやグラデーションだるまを製作するとたちまち大ヒット。さらに、桜や花火、ハロウィンなど、季節をモチーフにしたものまで、革新的なだるまなどを次々と生み出している。今では海外からも千尋のだるま目当てに観光客が訪れるほど。
だるまに囲まれて育ち、大学の卒論テーマも「だるま」だった千尋。その行動力の源は、「200年続く高崎だるまの伝統を守りたい」という思い。
だるまの魅力を伝えるために奔走する中田千尋の日常を追った。