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#175

「瀬戸内の夏」 (広島県 呉)

人といふ ものあり海の 真蒼なる 底にくぐりて 魚をとりて食む
 
酒と旅を愛した歌人・若山牧水は、夏の瀬戸内を旅し、海と暮らす人々の営みを歌に残しました。
広島県呉市にある「音戸の瀬戸」は、本州と倉橋島の間に存在する海峡です。南北に1キロ。幅は、狭いところで約80メートル。潮の流れが速く、古くから瀬戸内を航行する船の難所として知られてきました。ここでは、夏になるとカタクチイワシの漁が解禁され、特産品のちりめんじゃこ作りが最盛期を迎えます。早い潮の流れがもたらす、海の恵みです。