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#9

暖かな光がもれる和の家

リフォームすることで新しいライフスタイルを楽しむ「リモデル」で、その人らしい素敵な住まいを実現したご家族がいます。番組では建築通として知られる俳優・辰巳琢郎が素敵な夢を叶えた人たちを訪ね、リモデルの魅力について伺っていきます。
今回辰巳琢郎が訪ねたのは、東京都練馬区の緑豊かな住宅街にあるM邸。築19年の中古住宅を全面リモデルされた大学職員のご主人と奥様、そして1才になる息子の3人家族です。以前は東京の下町に築80年の家を借りて暮らしていましたが、お子さんが生まれるのを機に、もっと広くて自然を感じられる住まいに引っ越すことを決断しました。知り合いだった建築家に住居選びから相談し、今回の物件が決まりました。M邸の特長は、かつてはダイニング・キッチンと子ども部屋で細かく区切られていた2階を、オープンな空間にしたことです。構造壁などは残し間仕切りを撤去しました。またロフトの壁も無くし、梁を見せ吹き抜けにしました。この結果、元からあったロフトの窓からたっぷりの採光が実現でき、真っ白な漆喰の壁に映えて、とても明るい空間が生まれました。入居前にすでに増築されていて段差があった部分の床を底上げしてフラットになり一段と広く感じられる空間に変身、一部に残った段差は子供部屋となり、立体的でモダンな空間を演出しています。一段下がった子供部屋の壁面には小窓を設けて、少し高いリビングからかわいいお子さんの様子が窺えるようになりました。共にアンティークが大好きなご夫妻のアイデアで、洗面所の台などにアンティーク家具を造作した棚を設えるなど、部屋全体の素敵なアクセントになりました。コストダウンの為に自ら解体作業を手伝ったり、油絵が趣味の奥様がオリジナルのキッチンカウンターをご自分で漆を塗ったりと、積極的に家造りに参加しました。正面の外壁は、木目を活かしたレッドシダーのルーバーで覆い、表情豊かな印象になりました。
「夜、仕事から帰って来ると、遠くから家の明かりがルーバー越しに見えて、ほっとした気持ちになるんです。」とご主人はおっしゃいます。
新しい家族が増え、家をリモデルすることで素敵なライフスタイルを手に入れることが出来ました。
 
長久保健二 設計事務所:https://naga-archi.com/