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#41

比叡山を望むブリッジ玄関の家

リフォームすることで新しいライフスタイルを楽しむ「リモデル」により、その人らしい素敵な住まいを実現した人がいます。番組では建築通として知られる俳優の辰巳琢郎が、「リモデル」によって素敵な夢を叶えた人たちを訪ね、リモデルの魅力について伺っていきます。
 
今回は、賀茂川の清流に色とりどりの木々が映える、自然豊かな京都市北区にあるお宅を訪ねます。
 京都盆地を見下ろす傾斜地に建つ、築30年の2階建てのお宅に住むNさんは、ご夫婦と4人のお子さんの6人家族。建物の東側には視界を遮るものがなく、京都の人々が「おやま」と呼んで親しむ比叡山の全景を望むことができます。しかし以前の間取りでは小さな窓で視界が遮られ、せっかくの眺望が活かされていませんでした。また、1階部分は崖に面しているため、2階ほどの高さにある道路から、外階段を下りて1階に降りなければならず、4人のお子さんを連れて階段を上り下りするNさんご夫婦には、大変な負担がかかっていました。そんな不便さを大胆なアイデアで解消した、驚きのリモデルをご紹介します。
 玄関と道路の高さの違いが問題だったN邸。それを解決するには、道路に近い高さにある2階に玄関をもってくるしかありません。そこでなんと、道路と2階をつなぐ橋を架け、2階に玄関を移動さたのです。橋のおかげで、外階段を使うことなく、道路からスムーズに家に出入りできるようになりました。
これまではその抜群の眺望を活かしきれていなかったN邸。そこで、以前は1階にあったリビングを、N邸で最も比叡山が綺麗に見える2階に移動することにしました。全面開口の引き戸を開ければリビングとひと続きになるデッキを新設し、比叡山の景色を楽しみながら、家族みんなが寛げる贅沢な空間となりました。以前からある1階のデッキと2階のデッキを行き来できるよう、階段も設置。室内階段、外階段とあわせて3つの階段があるN邸は、子どもたちにとって、かくれんぼや鬼ごっこをするにはうってつけの、最高の遊び場となりました。
 その土地の持つポテンシャルと、家族の生活スタイルをうまく融合させたリモデルによって、他では手に入れることのできない快適な暮らしを実現したNさんご家族。比叡山に見守られ、今日もN邸には明るい笑い声が響いています。
 
設計担当:河井事務所
http://www.kawai-architects.com/