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#166

アパート三部屋をぶち抜いたトルソーのある懐かしい家

東京・目黒区「祐天寺」。渋谷から東急東横線で3つ目。駅名にもなっている「祐天寺」の門前町として発展してきました。
現在は閑静な住宅街として人気のエリアです。

今回はこの街で父から譲り受けた築31年、建坪16坪の小さな木造アパートの1階を自宅にリモデルされたI邸を訪ねました。インテリアデザイナーのご主人と服飾家の奥様、そしてお譲さんの3人家族。
以前は、この近くに30㎡ほどの賃貸で暮らしていましたが、手狭なため、
奥様の仕事部屋は別に借りていました。そんな時にお父さまが所有しているアパートの1階の3部屋がすべて空き部屋になったことをきっかけに、自宅としてリモデルすることになったんです。

自宅は自分で設計したいと考えていたご主人は、子どもを見守りながら仕事ができる奥様の仕事部屋を兼ねた住まいを設計。
当時の図面が残っていなかった為、解体をしながら状態を確認すると、ひび割れや水漏れなどが見つかったので、耐震補強も含め躯体の補修も行いました。
限られた空間の中に「奥様のアトリエ」「将来の子ども部屋」などを造りたかったので、部屋を仕切っていた壁を取り除き、梁と柱、筋交いだけを残した圧迫感のない大らかな空間に造り変えました。
南側の窓に面した長いテラスには近所の花屋さんに植栽してもらったという、ハーブや紅葉が豊かに茂り、家のどこにいても緑が感じられる住まいになりました。
 
設計担当:今泉隆史デザイン事務所 takashi_imaizumi_design(インスタグラム)

【平面図】

before

after