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#170

宙に浮かんで見える本棚で思考も漂う神楽坂の家

出版の街―「神楽坂」は、メイン通りに人気の店が立ち並ぶ賑やかな街です。
そんな通りをひとつ入ると、都心とは思えない静かな住宅街が広がっています。
今回は、お父さまから譲り受けた築17年のマンションをリモデルしたI邸を訪ねます。

Iさんご夫妻は、共に大学教授。仕事柄、蔵書が多く本の収納がリモデルの大きなテーマのひとつでした。
そこで、建築家が考えた驚きのアイデアは、なんと!本棚が宙に浮かんで見えるようにしたんです。本棚の足には鏡を使い、まるで、本当に浮かんでいるよう見せる工夫を施しました。浮かんで見える本棚でたくさんの蔵書は、
重く感じず、まるで漂っているようにも感じます。
また、以前は3LDKの部屋で区切られていた為、陽の光もあまり入らなかったのですが、今回はワンルームにし部屋全体に陽の光も届くようになりました。

「本と共にアクティブな生活を送りたい」-そんなテーマで始まった今回のリモデル。今では、奥様はジャズボーカルを習ったりとアクティブな生活を楽しんでいます。

リモデル前、建築家が実際にI邸に1週間泊まり込んで体験したからこそ、生まれたアイデアに、大満足のお二人でした。

 
設計担当:松本光索 KOSAKU
https://www.kosakumatsumoto.net

【平面図】

before

after