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#197

マンションの1階を逆手に取った 水墨画のような二子玉川の家

「ニコタマ」の愛称で知られる二子玉川。オフィスやショッピングセンターが立ち並ぶ一方で、多摩川沿いの自然も満喫できます。 
江戸時代は将軍家に献上されるほどアユ漁が盛んでした。明治40年に、玉川電気鉄道が開通すると、鮎料理を提供する料亭や旅館が立ち並び、川には鮎漁を楽しむ観光船も浮かんでいたそうです。
 
今回は、このエリアで築9年の中古マンションをリモデルしたデザイナー夫妻を訪ねます。
元々3LDKの間取りで区切られていた部屋は壁を取り払いキッチンからリビングまで視線が通るようにリモデル。また、キッチンとリビングのソファの高さをフラットにすることで部屋全体が奥行きのあるオープンな空間に。
部屋はグレートーンで統一し、窓から差し込む光の陰影が美しい住まいに一新しました。
 
リビングに入ると目を惹くL字型のソファはインテリアデザイナーであるKさんご夫妻がデザインされたもの。奥行きのあるソファは変幻自在で、なんと、友人が訪ねてきた時などの来客用ベッドとしても活躍しているそうです。また、ソファ下には収納も設けており、生活空間をすっきりと見せる工夫が施されています。
不必要な“ノイズ”を削ぎ落とした洗練された空間だからこそ、日々の暮らしにより目を向けることができ、時間の移ろい、さらには、その中で生まれる暮らしのささやかな豊かさを感じることができるのだそうです。
 
これから誕生するお子さんとの生活を心待ちにされているKさんご夫妻。
物が増えることを心配する一方で、どのように工夫してお部屋づくりをしていくか、楽しみだと仰っていました。
ミニマムな暮らしながらも、日々の生活にある美しい情景が感じられるリモデルでした。

 
設計担当: 亀田潤さん、佐々木洸奈さん/STUDIO ALUC
https://www.studioaluc.com

【平面図】

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after