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#220

白い吹き抜けが家族を見守る整理収納アドバイザーの家

戦後の高度経済成長期に大規模な住宅開発が進み、多くの団地が誕生し
ベッドタウンとして発展していた横浜市港南区。
現在は、自然も多く、子育て世代にも人気の街として知られています。
 
今回は、その地に建つ築28年の一戸建ての自宅をリモデルしたお宅を訪ねます。リモデルを機に家の構造を調べてみると家全体が2cm沈んでいたというN邸。そこで、基礎が水平になるように杭を打ち直し、さらに新たに耐震・断熱補強も施すことで、家族が安心して暮らせるよう、快適な空間へ生まれ変わりました。
 
新たに吹き抜けを設け、元々細かく分かれていた部屋を光と風が通り抜ける間取りに一新。
買い物から帰ってきて土足のまま荷物を運べるようキッチンまで続く土間には、間接照明を取り付けることで足元を優しく照らせるようにしました。土間と一体感を持たせるため左官材でモルタル風に仕上げたキッチンにも、整理収納アドバイザーの資格をもつ奥様のこだわりが詰まっていました。
元の実家の面影を残すため、折り上げ天井にしたところはそのまま躯体を見せることに。また天井に間接照明を設けることで、電気工事の仕事をしているご主人に照明の施工を依頼。奥様主導で進んでいるリモデルに、少しでもご主人を巻き込みたいと建築家が提案しました。
子供たちの成長を記録していた柱はそのままに、和室にはウォークインクローゼットを新たに設けました。玄関からは見えないように入り口を設けることで、扉がなく片付けやすくなったとのこと。
Rの天井を上手に活かした新たな住まいは、家族を柔らかい光で包むような暖かな空間になり、ペットたちもくつろぐ陽だまりのようなリモデルになったようです。
 
設計担当:納谷学さん/納谷建築設計事務所
https://www.naya2022.com/#Area1

【平面図】

1F before

1F after

2F before

2F after