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#214

北澤里佳 KITAZAWA DISPLAY BOOKS 代表

斬新な発想で、話題を集める北澤。神田神保町の老舗洋書店の4代目で、常時8万冊の洋古書に囲まれて育った。北澤は、洋古書の魅力に装丁や紙質をあげる。出版された当時の歴史や文化を物語るのだという。そこで始めたのが、洋古書をインテリアとして使うサービス。
CMの撮影やショップ、結婚式場から個人宅まで、ディスプレイの用途に応じて、本の中身や装丁を揃えることができるのも、老舗ならでは。全集や、シリーズ物のなかで欠番がある書籍も、ディスプレイとして新しい命が吹き込まれる。これで書籍のロスゼロも目指している。
また、若手同業者たちで本の街の活性化にも取り組む。古典や文豪を題材にしたゲームに人気が集まる今、若者のニーズに古書店だからこそ対応できることがあるのだ。
感情を揺さぶる事ができるものは、人の手が加わった何かだという北澤。
今後も書籍をいろんな形で、少しでも多くの方の目に触れて、さわって知ってもらう機会を大切にしていきたいと語る。

きたざわ りか

服飾業界にて約10年間、VMDやアドバイザーとして幅広く活躍。退社後は独立し、現在は北沢書店3代目当主の元で、ディスプレイ洋書専門「KITAZAWA DISPLAY BOOKS」を展開。
コーディネーターとして数々のインテリアデザインのプランニングに携わり、また古書店の魅力を伝える活動にも力を入れている。