放送内容

#2

書道家 武田双雲

いくつもの映画や大河ドラマで題字を書いてきた武田双雲 46歳。
日本を代表する書道家だ。
大きな筆を使ったライブパフォーマンスは、観客の心を揺さぶる。
 
武田が筆を手にしたのは2歳の時。書道家である母・武田双葉の影響だった。
何事にも飽きっぽい性格だったが、書道には熱中することができた。
大学卒業後は大手通信会社に就職するが、3年後に書道家になることを目指し、独立。
きっかけは、同僚の女性社員に頼まれ、名前を筆で書いたことだった。
自身の名前が嫌いだったというその同僚は感激し、自分の名前が好きになったのだという。
 
書で人を感動させる仕事を目指して、まずは書道教室を開校した武田だが、当初はなかなか生徒が集まらなかった。
そこでストリートで書道活動も始めると、武田の人柄と目の前で書くパフォーマンスが徐々に注目を集めるように。すると、イベントやメディアへの出演オファーが次々と舞い込むようになり、書道家としての道を切り拓いた。
近年は、色鮮やかな文字を書く作品も制作している。
書道において色を使うことはタブーとされていたが、意に介さず活動を続ける武田の
根底にある流儀とは?その生き様に迫った。