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放送内容

#54

帝京大学文化財研究所 所長・考古学者 山内和也(続編)

ユーラシア大陸を東西に貫き、経済・文化・政治・宗教の交流の上で大きな役割を果たした交易路「シルクロード」。孫悟空の仲間・三蔵法師のモデルとなった玄奘が実際に中国からインドに旅立った道でもある。
 
そのシルクロードの文化遺産の中で今、最も注目を集めているのが、キルギス共和国北部にあるアク・ベシム遺跡。
道の中間に位置し、かつて東西の民族・文化が交流する交易都市が存在したとされる場所である。当時の人々の暮らしや文化を解き明かすため、ここで発掘調査を進めているシルクロード学術調査団。
その先頭に立ち指揮をするのが、考古学者の山内和也、62歳。
 
2017年に漢字が彫られた瓦を発見。さらに2018年、古代中国特有の花の文様を描いた石敷きなどを掘りあて、この場所にかつて唐の最西端軍事拠点があったことを突き止めた。
 
遺跡の発掘に並々ならぬ熱意を込め、「一生をかけてでも発掘する価値がある」と語る彼に、昨年番組は半年に渡って密着。彼は自分流をこう書き記した。
 
「変人であること」
 
人が見えないものを見つけていく、視点を常に変えていく、人と同じことをやっていては
新しい発見が出来ないという意味が込められている。
 
そして今年、再び山内に密着。
 
人生をかけて歴史を紐解く考古学者、山内和也の果てなき挑戦に迫る。