番組表

放送内容

#158

現代美術家 VIKI

買い物をすれば、当たり前のように渡されるレシート。誰かにとっては、用が済めば捨ててしまうただの紙。それをキャンバスに敷き詰め、独自のアートへと変えていくのが、現代美術家・VIKI(ヴィキ)だ。
 
幼少期、母親代わりだった祖母が入院し、コンビニ弁当を食べる日々を送っていたVIKI。電子レンジで温めると黒く変色する弁当のラベルに目を留めた。そこから感熱紙やレシートに興味を持ち、大学生の時には、アイロンやコテの熱だけで描く「レシートアート」を確立。卒業後も作品を発表し続け、2024年には、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念したアートパフォーマンスを実施した。
 
そんなVIKIがレシートに惹かれる理由。それは、誰が、いつ、どこで、何を買ったのか。一見すると何気ない買い物の記録の中に、その人が過ごした一日の記憶が刻まれているからだという。自分とはまったく関わりのない、誰かの生活。そこに残された「日常の断片」を集め、会ったこともない人の暮らしに思いを巡らせながら、作品へと変えている。
 
身近なものに新たな価値を見出すVIKI。その創作に込めた思いに迫った。