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#145

豊臣兄弟 大出世を決めた3つの戦い

「豊臣兄弟」の足跡を訪ねる旅、第2弾。旅人は俳優・内藤剛志さん。日本の歴史上、類を見ない大出世を遂げた豊臣秀吉と秀長。今回は、二人が大出世を決めた「3つの戦い」と、主君・織田信長との関わりを紐解きます。特別に京都を飛び出し、岐阜・福井・滋賀を巡る歴史の旅です。
最初に訪れるのは、秀吉の出世の足がかりとなった岐阜県大垣市の「墨俣一夜城」。信長が美濃攻略のため、斎藤龍興の居城・稲葉山城を攻める拠点として築かせた城です。家臣たちがことごとく失敗する中、名乗りをあげた秀吉は、わずか数日で城を築き上げたといいます。なぜこれほどの速さを実現できたのか。資料館となった城でその秘密に迫ります。そこには、秀吉の驚きの戦略と古文書「武功夜話」に記された弟・秀長の活躍がありました。さらに天守からは、稲葉山城との距離を体感し、当時の緊迫した状況を見つめます。

続いて紐解くのは、信長が絶体絶命に陥った「金ヶ崎の退き口」。福井県敦賀市の金崎宮を訪ねます。越前の朝倉義景を討つため進軍した信長でしたが、同盟を結んでいた浅井長政の裏切りにより、前後を敵に挟まれる窮地に。死に物狂いの撤退戦「金ヶ崎の退き口」と呼ばれるこの戦いで、信長を救ったのが秀吉でした。最も危険な役目「殿(しんがり)」を自ら引き受け、主君を逃がしたのです。その陰で支えた秀長の存在にも思いを馳せます。
最後に紐解くのは、浅井・朝倉連合軍との戦い。舞台は滋賀県、姉川と小谷城跡です。金ヶ崎の戦いからわずか二ヶ月後、再び浅井・朝倉連合軍と激突。姉川の戦いでは勝利を収めるものの決定打には至らず、戦いは長期戦へと突入します。そして3年後、ついに最終決戦の地・小谷城へ。後ろ盾を失った浅井長政は籠城し徹底抗戦。その攻略を任されたのが秀吉でした。城跡から見える地形には、包囲戦によって敵を追い詰めた戦略の痕跡が残されています。しかしそこには、長政の妻であり信長の妹でもあるお市という、戦と血縁が交錯する過酷な運命もありました。
豊臣兄弟の大出世を決定づけた三つの戦い。その裏にあった決断と絆、そして信長との関係とは? 歴史の転換点を辿る旅です。


【専門家出演者】
●歴史作家
 河合敦さん
 
●金崎宮
 田村典男さん