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#146

都の古き美を守る“匠”の技

伏見稲荷大社や比叡山延暦寺、そして清水寺など⋯千年を超える歴史を持つ京都の名所。その美しい風景は、長い時の中で守り継がれてきただけでなく、今を生きる職人たちの手仕事によって支えられています。今回は、檀れいさんが、神社仏閣の景観や祈りの場を陰で支える“匠”の技を訪ねます。
最初に向かう「伏見稲荷大社」は連なる千本鳥居で知られる人気の名所。その境内に建つ社殿や摂社、末社といったあらゆる建物に掛けられているのが美しい「御簾(みす)」です。ここに、受け継がれてきた職人技がありました。
訪ねるのは創業285年、御簾屋として日本で最も古い歴史を誇る「みす武(ぶ)」。伏見稲荷大社をはじめ、西本願寺や伊勢神宮などにも納められる御簾は、「管(くだ)」と呼ばれる独特の道具を使って生み出されていました。さらに、二人の職人が息をぴったり合わせて行わなければいけない作業も。
京都の風景で欠かせないのが寺院に祀られる仏。しかし幾世紀もの時を経て、どうしても色褪せたり、劣化したり、一部が失われたりしてしまいます。そんな仏像の修復を手掛ける新進気鋭の若き仏師の仕事に迫ります。工房を覗くとそこには、清水寺の毘沙門天像や南禅寺ゆかりの貴重な像がなんとバラバラに解体されているという驚きの光景が!仏像の色や金箔を剥がす工程や、清水寺、毘沙門天像の組み立て、そして最も難しいという、数ミリの世界で行われる「玉眼(ぎょくがん)」の作業を今回特別に見せていただきます。さらに、古い質感をそのまま未来へつなぐ「古色(こしょく)」という技術にも迫ります。
そして神社仏閣などの祈りの場に欠かせない「和ろうそく」の老舗「中村ローソク」の工房へ。火を灯すと、風もないのに炎がゆらぐのはなぜなのでしょうか? その秘密は、室町時代から受け継がれる、和ろうそく独特の製法にありました。
これまで何気なく楽しんでいた京都の風景。その裏にある受け継がれてきた匠の技と想いを知ることで、古都の美しさがこれまでとはきっと違って見えてくるはず。ぜひお楽しみに。