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放送内容

#23

女性の可能性を広げたい! Waffle 田中沙弥果さん・斎藤明日美さん
作り手の思いを消費者に届けたい! ポケットマルシェ 日本食べる通信リーグ 代表:高橋博之さん

女性の可能性を広げたい! Waffle 田中沙弥果さん・斎藤明日美さん
作り手の思いを消費者に届けたい! ポケットマルシェ 日本食べる通信リーグ 代表:高橋博之さん


 

女性の可能性を広げたい! Waffle 田中沙弥果さん・斎藤明日美さん

世界153カ国中121位。世界経済フォーラム発表のジェンダーギャップのランキング。
日本は男女の違いにより生じる格差がかなり大きい国ということが分かります。
SDGsのカテゴリー5に入っている「ジェンダーの平等」という目標は
日本にとっての最重要課題の1つ。

この課題に取り組んでいるのが休場優希さん 横浜市立大学の4年生。

所属している国際協力論のゼミ仲間と一緒に
2020年「大学SDGs ACTION!AWARDS」の準グランプリを獲得しました。
大学生や若手研究者が、地球を救うためのアイデアを競うこの大会。

彼女たちのアイデアは ~古着を布ナプキンへ!~アフリカの月経貧困を解決する~

きっかけは休場さんのアフリカでの体験でした。
大学3年生のとき、休学してアフリカ・マラウイでNGOに参加した休場さん
マラウイは人口の半分以上が1、9ドル以下で生活する世界最貧国。
支援活動の中で知ったのが「月経貧困」という問題でした。

生理用品を購入することができないため、学ぶ機会や外で活動することを
ためらってしまう。生理用品がないために人生のチャンスを逃している女性たち。

アフリカでは大量の古着が廉価で売られていることを知った
休場さん、これを利用して生理用品を作ることを思いつき、
日本に戻った後、ゼミの仲間たちとともにアイデアを練り上げたのです。

2度目のマラウイ訪問では、布ナプキンづくりのワークショップを始め、
男性の協力者も現れました。大学卒業後も活動を続けたいという休場さん
大学の後輩たちもプロジェクトを継続していくということです。

一方、「女子中高生へのテクノロジー分野での教育とエンパワーメント」という観点で
ジャンダーギャプ解消に取り組んでいるのが社団法人Waffleを立ち上げた2人。

 

Waffle CEOの田中沙弥果さんと共同創立者の斎藤明日美さんです。
大学時代アメリカで語学留学をした時にITの魅力に気づいた田中さん。
卒業後「全てのこどもがプログラミングを楽しむ国に!」をミッションに活動する
NPO「みんなのコード」に参加します。
そこで小学生にパソコンを教えているうちに気がついたこと。
小学生時代は男も女も関係なくITに関心がある。
なのに、日本のIT企業で働く女性はわずか2割。
そんな現状を知った田中さん「女子中高生にITについて触れる機会を作りたい」
と思っていたらバリバリのエンジニア 斎藤さんと出会い意気投合
Waffleを立ち上げました。

彼女たちが打破したいのは「理系は男性」という強い固定観念。
そんなもの・・・今だに根強くあるのだそうです。
現役女子高生の声「男子で詳しい人と話したくても輪には入りにくい」
「親にも友人にも「理系に進みたい」とは言いにくい」
「女子はなんとなく文系を期待されていると感じる」などなど
令和の世でも社会の「固定観念」は女性の進路を左右しているのです。

Waffleはプログラミングキャンプを開いたり、実際にIT企業で活躍する女性プログラマーの話を聞く機会を設けたり。ITに触れ、先輩とコミュニケーションをとることで
固定観念に負けず生きようとする女性たちを応援しています。

日本のエンジニアは今でも不足気味、2030年には80万人も不足するとの予測も。
女性の進出によって不足が解消されれば、GDPを13%上昇させる効果があるそうです。
「女性の可能性を解き放ち世界に影響を与える」

彼女たちのミッションが達成される日が待ち遠しいです。

大学SDGs ACTION!AWARDS 2020 についてはこちら
(最終選考会の参加方法などは、下記からご確認ください)

http://t.asahi.com/daigakusdgs


 

作り手の思いを消費者に届けたい! ポケットマルシェ 日本食べる通信リーグ 代表:高橋博之さん

総量、年間612万トン。1日だと大型トラック(10トン)1700台分
日本では毎日それだけの食品がゴミとして捨てられています。
家庭から食品ゴミが出る最大の理由は食べ残したから。
「食べ物を粗末にしてはいけません」は幼い頃、多くの人が言われたことがある躾。
なのに全く守れない。どう解決して良いのか?

 

この問題に正面から向き合って取り組んできたのがポケットマルシェ
そして日本食べる通信リーグの代表 高橋博之さん。

もともと、地元の岩手で県会議員をしていた高橋さんは
東日本大震災で被災、救援活動を手伝う中で地元の漁師さんや農家と
付き合うようになり、毎日口に入れる食べ物が人の手によって
作られていることを実感、食への向き合い方が変わりました。
「作り手の顔や思いが見えれば、
消費者の食べ物への向き合い方も変わるのではないか」

そう思って彼が始めたのが、生産者のキャラクターや思いを
取材した情報誌にその生産物をつけ、雑誌として販売する「食べる通信」。
東北から始まったこの試みは大反響を呼び、全国に広がりました。

その後、ネットを通じて生産者と消費者をつなげるポケットマルシェを
立ち上げ、現在では全国3800の農家と漁師が登録、
9000を超える食べ物が出品されています。
ポケットマルシェを通じて商品をやり取りする作り手とお客さんは
メッセンジャーでやり取りもできて、友人や親戚のような付き合いをする人も。
高橋さんの取り組みは、食べ物の有効活用にとどまらず、
環境に貢献し地方と都市をつなぐセーフティーネットを強化するなど
たくさんの可能性に満ちています。