番組表

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放送内容

#27

「異彩を、放て!」ヘラルボニー・松田崇弥さん 文登さん
「科学の力でゴミ問題を解決する」ピリカ・小嶌 不二夫さん

「異彩を、放て!」ヘラルボニー・松田崇弥さん 文登さん
「科学の力でゴミ問題を解決する」ピリカ・小嶌 不二夫さん
 

「異彩を、放て!」 障害のある人のアートをビジネスに
ヘラルボニー 社長・副社長 松田崇弥さん 文登さん(29歳)

鮮やかな色、印象的なパターン、個性的で美しいでデザイン。
ヘラルボニーという会社が作っているプロダクト。エコバックや財布やネクタイ、
駅や飲食店にも。これらはみんな障害のあるアーティストが手がけたもの。

 

「障害は可能性」「障害のある人の豊かな感性と大胆な発想を世に放ちたい」
と彼らの作品を広めてきたのが今回登場する松田崇弥さん・文登さん。

 
2018年、双子の兄弟で会社を立ち上げました。
彼らには4歳上の自閉症のあるお兄さんがいます。
小さい頃から、お兄さんについて「かわいそう」と言われることが多く
そのことに気持ち悪さや違和感を感じていました。
その気持ちがこの事業を起こす原動力になったとのだそうです。

社名の「ヘラルボニー」という言葉はお兄さんがなんどもノートに書いていたことば。
どんな意味?と聞いても「分かんない」と返ってくるけれど、
お兄さんにとっては意味があるはず、そうしたものを「言語化」したい
社会の中でも意味があることを明らかにするのはヘラルボニーの目指す道。

私たちの社会があまり聞き取れても、受け取れてもこなかった「異彩」を世に放つ

2人は今後、障がいのある人のアートをカーテンや家具を覆うファブリックなど
生活のあらゆる面で目にするインテリアとして普及させていきたいと思っています。
「景色の中に障害のある人の作品が、美しいものとして使用される日常」
そのことが障害のある人の可能性を広げると考えているのです。
 
ヘラルボニーについてもっと知りたい方は
https://www.heralbony.jp

ヘラルボニーでは現在、障害のあるアーティストの作品を通じて異彩を全世界に放つ拠点
の運用資金を募るため応援購入サービス「Makuake」にてプロジェクトに挑戦しています。
彼らのストーリをのぞいてみて下さい。
https://www.makuake.com/project/heralbony/

 
「障害」と「障がい」について
誰ひとり取り残さない、を目標に掲げるSDGs、障がいのある方の環境改善もその1つ。
取り組みの一環として、現在メディアでは「障害」の「害」という漢字の持つ「そこなう」という意味が適切ではないという思いから「障がい」というひらがな表記することが一般的になっています。バトンタッチでも番組放送ではこの考えに沿って表記をさせていただきます。
一方、今回ご登場いただきました、松田崇弥さん・文登さんはあえて漢字を使う「障害」という表記を使われています。その理由は「害」が意味するのは、社会にある「害」のことであり、「障害のある人」とは「社会の害のため、健常者と同じような生活や環境を得ることができていない人」と考えているからなのだそうです。
「障害」「障がい」この言葉の使い方についてもこのような考え方の多様性があることをお伝えしたく、この回のホームページ上では「障害」の文字を使用することにしました。


 

科学の力でゴミ問題を解決する
株式会社 ピリカ 代表取締役 小嶌不二夫さん

みなさんの暮らす街はキレイですか?
私が暮らす街では歩いていると時々見かけます、ポイ捨てされたゴミ。
なくなったらいいなとみんな思っているけれど、解決法があるようには思えない
この問題にま正面から向き合っている人がいます。

 

株式会社 ピリカ 代表取締役 小嶌不二夫さん

小嶌さんがこの問題解決のために作ったのはSNSアプリの「ピリカ」。
え?ゴミ問題解決にSNS? ピリカは〝自分が街で拾ったゴミを写真に撮って投稿〟
すると「いいね」ならぬ「ありがとう」がもらえたり、コメントが付き、ユーザー間でコミュニケーションを取れるという仕組み。位置情報と連動していて、世界でどれだけゴミ拾いが行われているかが地図上で分かります。
小嶌さん曰く、孤独な営為だったゴミ拾いの世界につながりを持ち込みムーブメントを起こす!これが広く受け入れられ、無料アプリ公開からおよそ10年。
「ピリカ」は、個人のみならず、企業や自治体でも幅広く利用され、今まで世界108か国、1億8千万個以上のゴミを地球上からなくすことに成功しました。

でもまだ地上にポイ捨てゴミは残っている。
小嶌さんが次に始めたのは、路上のゴミの見える化。毎日目にしている割に、ポイ捨てゴミがどこにどの位あるのか、調べている所は少ないのが現状。
そこで小嶌さん、AIに大量のゴミの画像を学習させることで、街を映した映像からゴミの量を調べるシステムづくりに着手「タカノメ」という名前でサービス提供を始めました。
さらに地上のゴミが行き着く先、海のゴミにも目を向け、海洋ゴミ分析のサービスも始めています。
着実に課題を解決していく小嶌さんに目指すゴールについて聞いてみるとこんな頼もしい答えが返ってきました。「SDGsのゴールの2030年には間に合わなくても2040年にはポイ捨てゴミの自然界への流出がゼロの地球を実現したい」
 
ピリカ
https://corp.pirika.org
ピリカ(アプリのダウンロードはこちらから)
https://corp.pirika.org