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#12

鉄の味わいを楽しむ家

今回辰巳琢郎が訪ねたのは東京の下町・深川は富岡八幡宮にほど近いお宅。築20年のマンションをリモデルしたSさんは、奥様、8歳の長女と5歳の長男の4人家族です。
このマンションは20年前にお父様が建てられ、かつてはお祖父様も同居されていました。1Fはご両親とご家族の自宅で、2・3階を賃貸にしています。Sさんは結婚してからこのマンションの1室に住んでいましたが、子どもが生まれ手狭になってきたので広い物件を探していたところ、ちょうどB1Fの店舗物件が空き、真上の1階も空いていたので、B1Fと1Fを繋げるアイデアを建築家の西久保さんに相談しました。当初、西久保さんはB1Fと1F一部を吹き抜けにして、螺旋階段と大きな「木製」の本棚で空間を繋ぐという提案をしました。
祖父の代から建築金物業を営んでおり、自宅マンションの裏が工場になっているSさんは、西久保さんと何度か設計の話を進めるうちに、本棚は「木製」ではなくSさんらしく「鉄製」にしてはと提案されました。まさか自分で作るとは夢にも思っていなかったSさんでしたが、次の打合せの時には自ら「鉄」で試作品を作って臨んだほどにそのアイデアが気に入ったようです。その後は、仕事の合間に少しづつ作業を続け、この家のシンボルとも言える「鉄」の大きな本棚が完成しました。他にも限られた空間を可能な限り有効に使えるようにと、西久保さんのアイデアが随所に活かされた空間になりました。
施主であるSさんの、我が家を自分らしくリモデルしたいという想いと、その想いを具体化するアイデアを提案した建築家の共同作業によって、世界でたったひとつの素敵なリモデルが完成しました。
 
ニコ設計室
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