放送内容

#50

帝京大学スポーツ医科学センター准教授 整形外科医 笹原潤

今年はじめに行われたラグビーの大学日本一を決める全国大学選手権を制覇、2大会連続11回目の優勝を果たした、帝京大学ラグビー部。
ケガのリスクを伴う選手たちを支え続けているのが、帝京大学八王子キャンパス内にあるスポーツ医科学クリニックで院長を務める笹原潤(46)。ケガが多い足関節捻挫の超音波(エコー)診断で世界トップクラスとの呼び声が高い整形外科医だ。その知見を生かし、ラグビー部をはじめ帝京大学の運動部の選手たちの予防と治療、パフォーマンスの向上を日々サポート。ケガをした場合には、最短でベストパフォーマンスにもっていくことを使命としている。
超音波(エコー)診断は、レントゲンではわからない靭帯損傷や筋・腱損傷などもその場で診断することができ、「第二の聴診器」と呼ばれる。早期発見により、復帰までのプランを
すぐに立てられるため、当人にとってもチームにとっても心強い存在だ。
笹原は今年から埼玉西武ライオンズのチームドクターも務めることになり、球場で試合中のアクシデントに備えている。松井稼頭央監督は「選手は一日でも早く試合に出たいという思いが強い。すぐに検査してくれて、次に進めるところが非常に大きい」と信頼を寄せる。
子どもの頃からスポーツが好きだった笹原は、高校時代に「プロスポーツ選手にはなれなくても、プロ選手を治すプロにはなれる」と医学部に進むことを決心した。
夢を叶え、スポーツ医療に人生を捧げる男の日常に迫った。