番組表

放送内容

#116

グラブ職人 梅田歩夢

多くのプロ野球選手が使っていることで知られる「久保田スラッガー」のグラブ。
グラブの神様と呼ばれた職人・江頭重利が編み出した「湯もみ型付け」により、選手一人ひとりの使いやすさに合わせて仕上げられたもので、辻発彦や松田宣浩など、多くの“守備の名手”に愛用されてきた。
 
その江頭の技術と意思を受け継ぐ一人が、若きグラブ職人・梅田歩夢(26)。
現在、福岡ソフトバンクホークスの選手の用具全般を幅広くサポートしている。そのため、全てのホームゲームで球場に張り付き、グラブやスパイク、バットの修理などを手掛けるのが主な仕事。日頃から選手たちとのコミュニケーションを大切にし、プレーに直結する繊細な要望を引き出している。そして、オーダーがあれば新品のグラブを選手用に調整する。グラブは牛革製のため硬く、手に馴染むまで時間がかかる。そこで、「湯もみ型付け」の技を用いてすぐに使える状態で納品する。梅田にグラブを発注している周東佑京選手は、昨年ゴールデングラブ賞を受賞。細部までカスタマイズされたグラブに、周東選手も絶大な信頼を寄せている。
まるで自分の手のように馴染み、選手の力を最大限に引き出すグラブを作るグラブ職人・梅田歩夢の流儀に迫る。